英単語は耳でおぼえよう!② 英単語は LEGO 遊びと同じ?
具体的にみていく前に言っておくことがあります:
『ローマ字』と『子音のアルファベット読み』はとりあえず忘れてください
『ローマ字』は『竹』を "take" と書く書き方で、『アルファベット読み』は "B" を(カタカナで書くのは嫌いなのですが)『ビー』と読む読み方です。
それではいきましょう。みなさんは LEGO というおもちゃを知っているかと思います。これから紹介する方法は LEGO 遊びと同じです。音の『パーツ』があって、それを組み立てていくイメージです(ここでは音の『パーツ』が組み合わさったものを『ブロック』と呼ぶことにします;正確には『音節』と言うのですが、わかりにくくなるので使いません)。LEGO 遊びと同じですので、楽しんでください。
英単語のつづりの基本ルール 1
英単語には原則 1つアクセント(強勢)のある母音があり、はっきり、長く、高く発音する
英単語のつづりの基本ルール 2
アクセント(強勢)のある母音は原則として『フォニックス読み』をする
"a" なら [ æ ] の発音 → cat の "a" の音
"e" なら [ e ] の発音 → bed の "e" の音
"i" なら [ i ] の発音 → pin の "i" の音
"o" なら [ ɑ ] の発音 → box の "o" の音
"u" なら [ ʌ ] の発音 → bus の "u" の音
ある研究結果によると…
"a" の 91% が [ æ ]
"e" の 82% が [ e ]
"i" の 93% が [ i ]
"o" の 74% が [ ɑ ]
"u" の 66% が [ ʌ ]
…と発音されるとのことです。
英単語のつづりの基本ルール 3
子音は『アルファベット読み』ではなく『フォニックス読み』をする
たとえば、b は『ビー』ではなく [ b ] と発音します。詳しいことは過去のエントリーで紹介した『英語の発音が正しくなる本』などをご覧ください。
まずはこの3つのルールを理解してください。あとはパーツを組み立てていけばいいだけです。
a は [ æ ] と発音し、t は [ t ] と発音します:
こうやって組み立てられた at というブロックの前に b [ b ] というパーツをつけ加えます:
b と t を逆にしてみます:
bat [ bæt ] の b を c [ k ] に変えてみます:
t を p [ p ] に変えてみます:
a [ æ ] を u [ ʌ ] に変えてみます:
p を t に変えてみます:
このように、パーツを変えれば(理屈上は)どんな組み合わせでもできます。なんか楽しくなってきませんか。それではもう少しパーツを増やしてみましょう。
cut の前に s [ s ] を加えてみます:
t を p に変えてみます:
rap [ ræp ] の前に c を加えてみます:
crap の前に s を加えてみます:
scrap の c を t に変えてみます:
scrap の ap を ub [ ʌb ] に変えてみます:
いかがでしょうか。ここで紹介しているルール通りにいけば「『バス』は B - A - S じゃなくて『ブス』B - U - S と書く」とおぼえる必要がなくなります。
きちんとした発音だけおぼえていればつづりまでおぼえられるんです(自分の感覚では文字よりも音の方がおぼえやすいです)。
また、このように考えていれば、初めて聞く単語でもつづれるようになります。