英単語は耳でおぼえよう!⑤ ə? Schwa? シュワ?(シリーズ最終回)

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前回のエントリーで基本ルールはすべて終了しました。基本ルールでは処理できない『ブロック』もありますが、とりあえず無視します。あとは 基本ルール で作られた『ブロック』どうしをくっつければいいだけです。

たとえば、"tab" [ tæb ] というブロックと "let" [ let ] というブロックをくっつければ "tablet" になります。同様に、"hus" [ hʌz ] というブロックと "band" [ bænd ]というブロックをくっつければ "husband" になります。ただし、くっつける場合は次の応用ルールが必要になります:

 

英単語のつづりの応用ルール

アクセント(強勢)のない(ブロックの)母音は『あいまい』に発音する

→ ほとんどが あいまい母音 "ə"(schwa;『シュワ』と読みます)になります(ならない場合もありますので注意してください)。

 

原則として 英単語のアクセント(強勢)は 1ヶ所 です。そしてその 1ヶ所 をはっきり、長く、高く 発音します。それ以外の母音は『あいまい』に発音します。これによって、アクセント(強勢)のある母音を際立たせる のです(以後『アクセント〔強勢〕』は単に『強勢』と表記します)。 なお、『 あいまい母音 "ə" 』の音ですが、ある高校の先生が「『千と千尋の神隠し』のカオナシが発する『あ』という音だ」とおっしゃっていたそうです。

 

以上より、"tablet" は次のように発音します:

強勢は "a" にあるので [ æ ] と発音します

→ "e" には強勢はないので [ ə ] になります

→ [ tæblət ]

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"husband" は次のように発音します:

→ 強勢は "u" にあるので [ ʌ ] と発音します

→ "a" には強勢はないので [ ə ] になります

→ [ hʌzbənd ]

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ブロックが 3つ以上になっても同様です。

"banana" は "ba" と "nan" と "a" という 3つのブロック から成っています。

→ 強勢は "nan" の "a" にあるので  [ æ ] と発音します

→ 他の 2つの "a" には強勢がないので [ ə ] になります

→ [ bənænə ] 

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"Canada" は "Can" と "a" と "da" という 3つのブロック から成っています。

→ 強勢は "Can" の "a" にあるので  [ æ ] と発音します

→ 他の 2つの "a" には強勢がないので [ ə ] になります

→ [ kænədə ] 

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日本語では『カナダ』といいますが、あえてカタカナで書くならば『キャ』ですね。

 

"America" は "A" と "mer" と "i" と "ca" の 4つのブロック から成っています。

→ 強勢は "mer" の "e" にあるので [ e ] と発音します

→ 2つの "a" には強勢がないので [ ə ] になります

→ "i" は強勢がないのですが、[ ə ] にはならず [ i ] のままです

→ [ əmerikə ]

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他にもまだこまごまとしたものはありますが、発音とつづりに関する大きなものは以上です。これだけで英単語がラクにおぼえらるようになります。

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