【WEB】 英語はカタマリを順番にボックスに入れていくだけ?(意味順ボックス vs. Sentence Builder)

意味順ボックス』というものについて書いてある記事がありました:

 詳細はリンク先をご覧いただきたいのですが、ざっくり言うと『英語はカタマリを順番にボックスに入れていけば文を作ることができる』というものです。

自分も以前 "Sentence Builder" という同じようなものを作ったことがあるので紹介します:

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"Chunk"(カタマリ)を "Slot"(ボックス)に入れていけばどんな日本語でも英語にすることができる、というコンセプトなので『意味順ボックス』と同じノリだと思います。

『意味順ボックス』との違いは "Sentence Builder" が文型を学習した中高生向けだということでしょうか。抜粋したものを掲載します:

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SVOC という "Slot"(ボックス)があり、S という "Slot" には矢印(→ / ←)で『修飾』された名詞の "Chunk"(カタマリ)を入れて…という感じです。

SVC であれば原則として『S C です(S = C)』になるので、『皆が尊敬しているその先生 トムのお父さん です』という日本語を英語にしたければ、次のように考えます:

① S の中心になる名詞の『先生』(teacher)を『その』(the)が前から、『皆が尊敬している』(everybody admires)が後から『修飾』している

SVC の V は原則として be 動詞なので is を置く

③ C の中心になる名詞の『お父さん』(father)を『トムの』(Tom's)が前から『修飾』している

こんな感じで 5文型(厳密に言うと 8文型 ですが)すべてについて英語と日本語を書いたものが "Sentence Builder" です。画像が粗くて読みにくいとは思いますが、例文が John を主人公とするストーリー仕立てになっています。そうすれば生徒たちの印象にも残っていいだろうと考えたからです。

この "Sentence Builder" は表紙に "Chunk & Slot → Speaking & Writing" とあるように、スピーキングとライティングのために作ったもので、スピーキングとライティングが苦手な生徒たちにも好評でしたが、ある問題が発生しました。

それは 言いたいこと、自然な英語で表現できていますか? 日本語発想 vs. 英語発想 という過去のシリーズで問題になった『日本語発想で英語をしゃべる(書く)』生徒がでてきてしまったことです(解決済)。

日本語発想と英語発想は違う』ということを理解していればこの "Sentence Builder" はスピーキングとライティングの助けとなります(リーディングの助けにもなります)。"Sentence Builder" をより完璧なものにするためには必要なことがまだいくつかあるのですが、それらについてはいつかまたエントリーを改めて述べたいと思います。

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