【TIPS】『タイポグリセミア現象』を利用して英語の読解スピード(WPM)アップ?

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『タイポグリセミア現象』をご存じでしょうか:

 英語版の『タイポグリセミア現象』もあります。『英語版』というよりは『元ネタ』ですね。まずはこちらをお読みください:
Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it deosn't mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae. The rset can be a toatl mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae the huamn mnid deos not raed ervey lteter by istlef, but the wrod as a wlohe.

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いかがでしたでしょうか。
このように、英語版の『タイポグリセミア現象』は単語のつづり(アルファベット)を並べ替えます。もっとも、好き勝手に並べ替えていいというわけではなく、最初と最後のアルファベットは固定しなければいけません。

最初と最後のアルファベットと単語全体がなんとなくわかれば、一文字一文字つづりを確認しなくても(文脈などで)どうにか推測できる、ということです。

ある生徒が「それなら、最初と最後のアルファベットと単語全体をなんとなく見ながら読むようにすれば読解スピード(WPM;Words per Minute:1分間に読むことができる単語数)がアップするんじゃね?」と言っていましたが、どうでしょうか。

この英語版を高校生に読んでもらったところ、スラスラ読む生徒とグダグダ読む生徒にきれいにわかれました。サンプルが少ないので断定するのは避けたいのですが、語彙力のある生徒はスラスラ読み、語彙力のない生徒はグダグダ読む傾向にありました。最初と最後のアルファベットと単語全体でなんとなく推測するにはある程度の語彙力がなければいけないようです。 

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