英語はリズミカルに音読しよう!⑨ 音符を使わずにリズミカルに音読するための 5×3 DOT PROSODY SHEET Part 3(シリーズ最終回)
では『英語はリズミカルに音読しよう!』に戻ります。
「英語ネイティヴはつなげて読む(だから聞きづらい)」ということを聞いたことがあるかと思います。「 "What are you doing?" は(あまりカタカナで書きたくないのですが)『ワラユドゥーイン』って読むよ!」的な。『リエゾンとは』とか『つながるとどういう音になるか』とかいうことを説明してくれる人はいますが、案外『いつつなげて読むのか』ということを教えてくれる人はいません。英語ネイティヴに「いつつなげるの?」と聞いても答えてくれません(自分調べ)。大学生のときに1ヶ月くらいアメリカに行って「オレはもう英語ペラペラだぜ! うっひょーい!」とか言いながら肩をすくめて "Uh-huh." とか言っちゃう人たち(悪意はありません)の英語を聞くと、何から何までつなげちゃったりしています。
そこで 2018年度第3回 英検4級 リスニング問題 第3部(No.21)に再登場してもらいます:
今回は「いつつながるか?」に注目(耳?)して、5×3 DOT PROSODY SHEET を見ながら音声を聞いてみてください。
はい、おわかりいただけましたね。ズン チャ のところです。厳密に言うと、"Yesterday was" "gave her a" "gave her some" "buy a" "Becky a" のところです。チャ のところは速く・短く読むので、つながるんです。あるの単語の最初の チャ の部分が前の チャ の部分とつながる、なんてこともあります。"See you again." なんかがそのいい例です:
そういえば、Pledge of Allegiance の最初のところもそうですね:
逆に "I pledge" のところのように チャ ズンではつながりません。
どれだけリズミカルに読めるようになるかは練習次第です。ズン をしっかり発音し、次の ズン まではサラッ流す、というのがポイントです。ただ闇雲にやるのではなく、きちんとポイントをおさえて練習してください。
以上で『発音・アクセント(強勢)ができるようになればリズミカルに読めるようになる』ということがガッテンいただけたと思います。
なお、『つながったらどういう音になるのか』や『イントネーション』についてはまた別の機会に述べたいと思います。