英単語は耳でおぼえよう!【番外編 ③】Phonics Table(フォニックス一覧表)で視覚的につづりと発音の関係が(ほぼ)わかる!

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つづりと発音の話にもう少しお付き合いください。

 

もし自分が中高生で、これまでのエントリーで書かれてきたことを読んだ(聞いた)のであれば、「他の場合はどうなるんだろう?」と調べ始めたと思います。

しかし、そういう生徒は最近の中高生にはどうも少ないようです。過去のエントリーでも書きましたが、「他の場合も教えてください。そうすれば全部おぼえますので」という生徒が多いように感じます。

 

『生徒は急には変われない』でしょうから、仕方ありません。そこで "Basic Phonics Table" と "Advanced Phonics Table" というものを作りました。

イラストはフリー素材のものを使用しているので掲載しても問題はないと思いますが、あるようでしたらお知らせください。なお、大人の事情で画質は落としてあります。

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まずは "Basic Phonics Table" です。

ご覧になって「なるほど!」と思った方はこれまでのエントリーをよく理解されています。

英単語とつづりの基本ルール 1~3』『英単語とつづりの応用ルール』『見たことがない単語でも発音できる方法のポイント ①~④』(以下『基本ルール』『応用ルール』『ポイント』と表記します)の適用場面が一覧になっています。

見方は直感的にわかっていただけるかと思います。ヨコに『基本ルール 2』、タテに『基本ルール 3』が並んでいます。こう並んでいれば "cat" "bat" "hat" の "a" がすべて同じ音だということがわかったり、"gas" を『バス』と同じ音で『ガス』と読んだりすることがなくなったりするかと思います。"octopus" を見て『ポイント ①』→『ポイント ④』→『基本ルール 2』→『基本ルール 3』→『応用ルール』と流れて [ ɑktəpəs ] と発音できるのであれば何も言うことありません。

PAMM(Memorization)の説明のところでもいずれ書きますが、記憶にはビジュアル(視覚)が重要な役割を果たすと思っていますので、イラストを使用しています。もともとは小学生用に作ったので、『小学生が一目見てわかるもの(名詞)』を選んでいます。

なお、"vulture" や "quilt" のようにちょっと無理があるものがあるのは認識しています。「こっちの方がいいよ!」というのがあれば教えていただけるとうれしいです。

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次に "Advanced Phonics Table" です。

基本ルール 4 5 6』『応用ルール』『ローマ字と発音記号は害悪ではない? ローマ字を有効活用しよう!』の適用場面が一覧になっています。

"Basic Phonics Table" とは並び方が異なりますが、こちらも直感的にわかっていただけるかと思います。ヨコで「同じ発音でもつづりが違うことがあるよ!」というのがわかります。小学生でも(正しい発音を)知っているであろうイラストをいちばん左に置いてあります。"zoo" を『ズー』と読めるのであれば、"oo" でなくて "ou" でも [ u: ] と読む場合がある、とわかっていただけるかと思います。タテはゆるく(?)関連づけています。『同じ "oo" でも "book" の "oo" は [ u ] と発音する』とか『 "ear" は 4通りの発音の仕方がある』とかいうのがわかる仕組みになっています。

画質を落としてあるので読みにくいかと思いますが、『アルファベット読みの例外』や『子音の組み合わせ一覧(英単語は耳でおぼえよう!② でちょっと触れたヤツです;理屈上はどの子音の組み合わせでもできるのですが、実は組み合わせには制限があり、これはその一覧です)』などを枠でくくってあります。

 

これまでもこのようなフォニックス一覧表というものはあったと思うのですが、いかんせん『英語ネイティヴ向け』『小さい子向け』で、日本人の小学校高学年~高校生にとっては使いづらかったと思います。この "Basic Phonics Table" と "Advanced Phonics Table" は日本人の小学校高学年~高校生にも満足して使っていただけるものと確信しています。もちろん、紙幅の制約がありますので、すべてのつづりと発音を掲載できているわけではありません。過去のエントリーでも書きましたが、「だいたいがうまくいくんならいいんじゃね?」というのが自分の基本コンセプトです。そこはご了承いただければと思います。

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