【TIPS】 英検二次試験のとき、あなたは頭が悪くなる(面接で答えられずに固まってしまう理由とその対策)

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英検二次試験の指導をしていると、ほとんどの生徒が『受験者自身の意見を問う問題』でフリーズします。その理由の一つに『外国語副作用』があります: 

詳しくはリンク先をご覧いただきたいのですが、ざっくり言うと、『言語の情報処理が思考の情報処理を邪魔する』ことによりフリーズするのです。

『外国語副作用』が起こらないようにするためにはいくつか対策があるのですが、とりあえず英検二次試験をクリアするためであるならば、やるべきことは一つです。『自分の意見を事前に考えて英語で言えるようにしておくこと』です。思考の情報処理を予めしておくことにより、言語の情報処理に邪魔されないようにする(言語の情報処理に集中する)のです。

「何を当たり前のことを」とおっしゃる方がいるかと思いますが、事前に考えておかない受験生が経験上圧倒的に多いです。過去問をチラッと見て、「これくらいなら何を聞かれてもその場で答えを考えられるだろう」と思ってしまうようなのですが、『外国語副作用』の影響は思っているよりも大きく、本番ではフリーズしてしまいます。

前回前々回のエントリーでリストアップしように、二次試験で出題されるテーマは限られています。それぞれについて自分で想定される問題を考えて、答えを考えて英語で言えるようにしておきましょう。

同じテーマが繰り返し出題されていますが、これまでに出題されたテーマ(過去問集に載っているテーマ)がすべてではありません。スマホ SNS などのテーマも登場する(している)でしょう。ニュースなどをチェックしてください。

なお、事前に考えるときはアイディアリストを作成するのが効果的です(マインドマッピングも効果的ですが今回は割愛します)。問いに対して自由な発想で賛成/反対(利点/欠点)を考えてリストを作ります。

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直感的に自分が賛成(反対)だと思っても、反対(賛成)も考えるようにしてみてください。

このあたりのことは PAMAnalysis と関連してライティングでも重要になってきますので、ライティングについてまとめるときにまた触れます。

 

外国語副作用』は『英会話(英語でおしゃべり)ができない』理由の一つでもあります。他の『外国語副作用』対策 と併せて今後のエントリーで詳しく述べようと思います。

さらに、『外国語副作用』以外の認知心理学の知見と英語学習の関係 については別の機会に書きます。

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